2015 SS LANVIN / LOUIS VITTON

LANVIN

中盤からは、ヌードカラーでボディまたは着用した人の肌を表現した、トロンプイユドレスが続く。

ラストにかけては、アルベール自身の悩みを反映。現代社会では、写真映えする美しさと着心地のよさ、どちらに重きが置かれているのか。洋服だけでなくバッグやシューズも売らなくてはいけない…。そういった彼の葛藤を、スパンコールの重ね合わせ、真っ赤な色彩、靴や鞄モチーフのデジタルプリントジャカードといった装飾、色彩などで示している。




LOUIS VITTON

クリエイションの起点の一つは“ジャーニー”現実世界とデジタルの世界を行き交う旅。

会場に上映されていた映像、ゲームのコントローラーを操る男性の後ろ姿からスタート。男性がモニターに吸い込まれるように消えると、ショーがスタートした。ファーストルックのモデル、フェルナンダはパステルピンクの髪でゲームのヒロインみたいな存在感を放っている。ジェスキエールがインスピレーションに挙げたのは、ゲームの「マインクラフト」と日本のアニメ「エヴァンゲリオン」、そして韓国女優ペ・ドゥナだ。

白いビクトリアン調のコットンドレスとベストの組み合わせは日本のコスプレにインスパイアされたという。フューチャリスティックなスタイルは、ゲームやアニメの世界を愛するジェスキエールが「バレンシアガ」時代から好んできた世界観。当時はまるでコスチュームのような服が多かったが、ここではイメージこそ近未来的であるものの、使用する素材はコットンやシルク、レザーなどの天然素材が中心でリアルに着ることができる点が大きく違う。シルバーの装飾はメタルだけでなくフィルムを多用することで軽く仕上げている。


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