Richard Avedon

Richard Alvedon

(1923/05/15-2004/10/01) Brownie


Richard Avedon ニューヨーク生まれの写真家 Martin Marmorstein Munkacsiに影響を受ける モノクロのファッション写真やポートレートを専門とする

被写体の人物を白い背景の前に配置して余分な要素をそぎ落として撮影、一貫して人の容貌や表情を注視して撮影に取り組む。

アベドンが撮ったマリリンモンローは、世間が描くセクシーで明るい女性としてのアイコンであるマリリンモンローではなく、一人の女性として捉えたものだった。マリリンモンローはこの写真をとても気に入ったという。



私の写真は目に見えない部分まで掘り下げていない。内面になど行っていない。表面を読み取った写真なのだ。私は表面的なものに大きな信頼を置いている。良いものは手がかりに満ちている。しかし顔立ちに美しさに見とれてしまったり、ひとつの美点にとらわれてしまったりすると、私はそこに本当にあったものを見失ったような気分になる。他人が決めた美の基準や、モデル自身のアピールポイントに惑わされてしまうのだ。しかし、それはたいてい最高ではない。だから撮影はいつも戦いになる。

カメラの後ろに立ち、向こう側にはヘンリー・キッシンジャーがいたあの日のことを私は本当に何も覚えていない。彼もまた覚えていないと思う。しかしそのときの写真は今もここにあり、私のほうでどう好意的に撮影してみても彼が望むような写真にはならなかったことを証明している、いや私でさえそんな写真にするつもりはなかった。写真とは不思議で恐るべきものだということを思い出させてくれる一枚だ。

ファッション写真と、「もっと深い」仕事と呼んでいるものとの間にはいつも明確な区別が存在する。ファッションは私が生計を立てる場所だ。それをけなしている訳ではない。そのように生計を立てられるのは喜びだ。それは喜びではあるが、ポートレートの仕事にはより深い喜びがある。自分が何者かを考えるのは重要ではないが、私自身は自分をポートレート写真家だと思っている。

そこには多くが書かれていて、多くを読むことができる。


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